Lesson1、2でお伝えしたドライフードからの変更は順調に進んでいますか?
愛犬がワクワクしながら待っていてくれると作る方もうれしくなりますね。
思っていたより簡単ですか?
難しく感じてますか?
急激な食事の変化はお腹がゆるくなったりしてしまうのであせらずゆっくり進めて下さい。
Lesson3は細かい事は気にしないで作ろう! です。
【犬の手作りごはん】細かいことは気にしない
トッピングごはんから始まって順調に進んでいくともう全てが手作りごはんに変わったワンコもいるでしょう。
そして飼い主さんも手作りごはんを作ることに少し慣れてきたのではないでしょうか。
慣れてくると次々に疑問がふえますよね。
『本当にこの量で大丈夫?』
『本当にこの内容で大丈夫?』
『白米や玄米は入れた方がいいの?』
なぜ正しく計算しなくても大丈夫なのでしょうか?
それは運動量や体調、代謝が毎日違うからです。
人もその日の体調や気分でごはんの量を加減しますよね。
それに毎日正確にカロリー計算などしないで肉や野菜を食べていますよね。
ワンコも同じです。
朝晩2回散歩に行ける日もあれば雨で散歩に行けない日もある。
いろんな都合で朝1回短い時間しか散歩に行けない日もあれば長い散歩に行ける日もある。
毎日細かいカロリー計算をしたり、肉や魚の種類によってたんぱく質量を計算したりしなくても大丈夫なのです。
細かい事は気にしなくて大丈夫だからと言って肉を大量に与えたり、喜んで食べてくれたからと次から次へと食べさせるのはダメですよ。
【犬の手作りごはん】全体量の目安
犬の手作りごはんの全体量の目安はこのくらいです。
肉1:野菜1~2:炭水化物0~1
茹でたり、焼いたり、煮たりした後の調理後の見た目の量がこのくらいの割合がおすすめです。
1回のごはんに必要な肉や魚の目安は
・5kgのワンコで50gから60g位
・10kgのワンコで90gから100g位
愛犬のごはん用の容器に肉を入れたら、見た目の量で肉と同じくらいの野菜を入れれば出来上がり。
野菜を煮たスープも入れてくださいね。
白米や玄米は入れた方がよいかというのは犬ごはんセミナーや講座をしている先生によっても意見が分かれるところです。
入れた方がよいという意見、入れなくてもよいという意見、入れる場合は肉と一緒に食べさせないほうがよいという意見もあります。
たんぱく質をしっかり食べていたら毎日食べさせなければいけないという訳ではありませんので炭水化物はなしでも大丈夫です。
愛犬のボディーチェックをしよう
全て手作りごはんにしたときに1回のごはんの量はドライフード1回分のごはんより見た目が多く感じるかもしれません。
水分がたっぷり含まれたごはんになりますので見た目は多くなります。
それまで食べていたドライフードの種類によっては2倍や3倍の量に見えるかもしれません。
2週間くらいで一度体重と体型の確認をして下さい。
愛犬の身体を触ってあばら骨が分かるくらいがちょうどいい体型です。
体重の変化が大きい場合はごはんの量が少なかったか多すぎたか・・・です。
犬のボディコンディションスコアを参考に体型チェックをして下さい。
(出典 環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン)
毎日朝晩2回散歩に行くか1回しか行かない、週に1回飼い主さんの休日にしか散歩に行かない、ドッグランのようなところで毎日自由に走り回っているかなどそれぞれの生活環境によって運動量は大きくかわります。
ワンコの種類や個々の性質によっても変わるのでだいたいこのくらいの量から始めてウンチやおしっこの状態、ワンコの体調、身体を触ってみて痩せてないか、反対に太ってないかなどをチェックし肉や魚の量を調節してうちのワンコに合う量を決めます。
レシピ本の量とは違っても、他のワンコとくらべて食べる量が少なかったり反対に多かったりしても大切なのはうちのワンコにちょうどいい量です。
旬の野菜を食べよう
旬の野菜は栄養もたっぷり。
スーパーに行けば一年中食べることが出来る野菜もたくさんありますがなるべくならその季節の野菜を取り入れてほしいです。
春なら小松菜やクレソン、スナップエンドウやタケノコ、紫キャベツなど。
小松菜にはカルシウムが豊富に含まれ、また鉄分もほうれん草と同じくらい含まれています。
クレソンには鉄の吸収を促進する働きもあり、効率的に取り込むことができます。
紫キャベツの葉の色はアントシアニン系色素によるもの。
アントシアニンは抗酸化作用をもつポリフェノールの一種です。
夏野菜ならキュウリやズッキーニ、トマトやさやいんげんなど。
キュウリにはたくさんの水分が含まれていて利尿作用があり体のむくみを解消してくれます。
ズッキーニはカリウムを多く含み過剰なナトリウムの一部を体外に排出させる働きがあります。
秋にはマイタケなどのきのこやさつまいもなど。
マイタケはビタミンB1とビタミンB2の含有率がきのこの中でもトップ。
多糖体のグルカンという食物繊維の一種を多く含むことでも知られています。
グルカンは抗ガンに働くとされ、免疫機能を正常に保つ作用に加え腸の運動を活発にし腸内をきれいにする役割もあります。
冬にはカブやカリフラワー、きくいもや春菊など。
カブは葉もビタミンやカリウム、カルシウムなどの含有量が多いので白い部分と合わせて食べたい野菜です。
カリフラワーにはビタミンCがたっぷり。
きくいもはイヌリンという水溶性の食物繊維が豊富に含まれています。
イヌリンは腸内で分解されるとフラクトオリゴ糖として働き腸内の善玉菌を増やす役割があります。
また腸内で水分を含むとゲル状になり腸の働きを整えたり腸内の有害物質を排出するのに役立ちます。
*参考資料:旬の野菜の栄養辞典
今回のポイント
- 2週間位で体重と体型のチェックをしよう
- 旬の季節野菜を積極的に使おう
- 他のワンコと比べない
- 大切なのはうちのワンコに合う量と食材
- 細かいことを気にせず手作りを楽しむ
- レシピ本の出来上がり写真と同じにならなくて大丈夫
- とにかく楽しんで作ってね