水は大切。いつでも自由に飲めるようにキレイな水を用意しておきましょう・・・と必ず言われますが、では犬が一日に必要な水分量はどのくらいなのでしょうか。
犬の身体の60%から80%は水分です。
毎日愛犬が飲んでいる水の量は適量なのか気になりますね。
犬が一日に必要な水分量
日本獣医師会の資料によると一日に必要な水分量はつぎのような計算式で求めることが出来ます。
① 体重㎏の0.75乗x132㎖
ちょっと難しい計算式ですね。
つぎの計算式で求めることもできます。
② 体重x体重x体重=√√x70
普通に生活している健康な犬の場合、②で求めた数字a に 1.6~1.8を掛けると必要水分量を求めることができます。
一日のエネルギー量と同じという考え方です。
5㎏の健康で普通に生活している犬の必要水分量は
①の計算方法では 441㎖
②の計算方法では 374㎖から421㎖
計算方法により違いがありますが最低これくらいの水分は必要だということです。
①の計算方法(電卓の場合)
体重x体重x体重=√√x132
体重5㎏の計算は
5x5x5=√√x132で
5を3回掛けたら必ず=を入れて
√ボタンを2回押して132を掛けると441になります。
√の前の=を忘れずに!
スマホの電卓で計算する場合スマホの機種と電卓のアプリによって違いがあると思いますが、私が使ってる電卓アプリは上記のやり方では計算ができませんでした。
スマホが縦の状態で電卓に√が表示されない場合は電卓のままでスマホを回転し画面を横向きにします。
横向きにすると自動で√が計算できる電卓になる場合と横向きにすると√が計算できる電卓にするための表示が出てくる場合があります。
私が使ってるものは横にすると右上に小さな長方形のマークが出てそれにタッチすると√が計算できる電卓になります。
スマホの電卓で計算する場合
体重x体重x体重=√√x132
体重5㎏の計算は
5x5x5=√√x132で
5を3回掛けると125
次に√を押し125と入力すると11.180
また√を押し11.180と入力すると3.343
3.343x132=441.36
このように計算します。
下記の表に2㎏から20㎏までの一日当たりの水分量をまとめました。
あなたの愛犬はいかがですか?
下記表の水分量は食事に含まれる水分も含まれます。
体重 | ①の計算方法 | ②の計算方法 |
2㎏ | 222㎖ | 189~212㎖ |
3㎏ | 301 | 256~288 |
4㎏ | 373 | 317~356 |
5㎏ | 441 | 374~421 |
6㎏ | 506 | 429~482 |
7㎏ | 568 | 482~542 |
8㎏ | 628 | 533~599 |
9㎏ | 686 | 582~655 |
10㎏ | 742 | 630~709 |
11kg | 797㎖ | 677~761㎖ |
12kg | 851 | 722~812 |
13kg | 904 | 766~862 |
14kg | 955 | 811~913 |
15kg | 1006 | 854~961 |
16kg | 1056 | 896~1008 |
17kg | 1105 | 938~1055 |
18kg | 1154 | 979~1102 |
19kg | 1201 | 1019~1147 |
20kg | 1248 | 1059~1192 |
水分量はすべて四捨五入して記入しました。
水の役割
水にはどのような役割があるのでしょうか。
1.生きるために必要な栄養や酸素を全身に運ぶ。
2.代謝を助け臓器を正常に動かす。
3.体内の老廃物を排出させる。
どれも重要な役割ですね。
水が不足していると栄養が体のすみずみまで送れなくなり、
いらなくなった老廃物が排出できずに体内にたまり、それがいろいろな症状の原因となり病気を発症してしまう場合もあるのです。
水が不足すると血液がドロドロにもなります。
ではどのように水を飲むとよいのでしょうか。
水分をたくさんとるには
できるだけこまめの飲むのが理想です。
自分から水を飲まない場合はごはんの時、散歩の後などに水を飲む習慣をつけましょう。
ドライフードを食べているならフードをふやかしてあげるだけで消化吸収もよく水分もたくさんとれるごはんになります。
ふやかしたフードにさらに水分を足しスープ状にすればより多くの水分がとれます。
手作りごはんの場合は食材に含まれる水分も多いですが、スープ状のごはんにすればたくさんの水分がとれます。
逆に手作りごはんでもチャーハンのようなごはんはそれほど多くの水分をとることが出来ません。
あんかけチャーハンのようにするなど、少しの工夫で多くの水分がとれるようになりますので水分多めごはんを意識して作りましょう。
そして大切なのは飲んだ水がきちんと体の中をめぐってくれること。
たくさん飲んだ水が体の中をめぐらずに浮腫みとなるのはよくないですし、体をきちんとめぐらなければ良いものを運ぶこともいらないものを排出することもできません。
運動させて水をめぐらせよう
毎日愛犬の散歩してますか。
超小型犬や小型犬の飼い主さんは家の中を走り回っているから散歩に行かなくても十分だと思っている飼い主さんも多いですが、それだけでは運動不足です。
外を歩くと上り坂や下り坂などいろんな道がありますね。
いろんな匂いや臭い、音、風など外を歩くことでいつもは使わない筋肉を使い、自然と触れ合うことで頭を使い、いろんなことを感じる・・・
元気に散歩をすれば代謝もあがり水も体をめぐりよい排泄にもつながっていきますね。
1日に一度は散歩に行きましょう。
朝晩の二回行ければなおよいですね。
老犬と水分
老犬、シニア犬・・・犬の世界では7歳をすぎるとシニアの仲間入りです。
老犬は自分から水を飲みに行かなくなる子が増えてきます。
我が家の8歳のトイプードルも自分から水を飲みには行きません。
が、氷が好きで飼い主が冷蔵庫に近づくと氷がほしいとやってきます。
水分というと水だけだと考える方もいますが、
果物や寒天、きゅうりなどの野菜でも水分補給ができます。
毎日のごはんで水分を足し、おやつの種類を変えるだけでかなり水分補給ができます。
まとめ
愛犬にはいつまでも元気でいてもらいたいのでいろいろな工夫でたくさん水分をとってもらいましょう。
・ごはんはスープごはんにする
・こまめに飲ます習慣をつける
・おやつを変える
・運動して水をめぐらせる
特に冬場は暖房の入った部屋の長時間いることで熱中症になることもあるので気をつけましょう。